世のことわりが見える? 個体の進化を観察
生態系シミュレーションは、謎の「生命体」が変化・進化していく様子を観察するシミュレーションゲームです。個体は小さな○で表現され、ユーザーが定めたルールに従ってその数が減ったり増えたりと変化を繰り返します。 まるで、顕微鏡でバクテリアを観察しているような感覚に陥ることができるでしょう。
生態系シミュレーションを起動すると、無地のスクリーンが開きます。シミュレーションを開始する、つまり生命体を作りだすには、「オプション」から大きさ・色・視力・攻撃性などのパラメーターを指定して配置します。 このパラメーター属性に応じ、捕食や増殖、世代交代を通して個体が進化していきます。設定値によりますが、数時間も観察すれば徐々に個体は淘汰され、最適なものが選ばれるという「自然界の掟」を目の当たりにすることができます。
ユーザーが操作するのは、パラメーターの指定程度で、後は観察するのみというシンプルなゲームです。プログラム自身の容量も、80KBとコンパクトです。とはいえ、個体は、まるで本物の生物のような行動を取るので、自分たちの生物の姿を見ているようで飽きないかもしれません。例えば、環境や属性により進化したり戦ったり、先を争うように捕食したりします。 なお、生き残った個体数の統計などを表示させることもできますが、文字化けを起こすこともあるようです。
生態系シミュレーションは、生物の進化の過程を簡単な記号で表したシミュレーターのようなゲームです。何ものもそこにとどまっていることはできず、食うか、食われるか、喰ったからと言って進化できるとも限らない、そんな無常観を味わうことができます。
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